〈P.M.Sum12〉第1講:プレークシャー瞑想とは



Contents

1.プレークシャー瞑想の背景
2.プレークシャー瞑想とは
3.プレークシャー瞑想の利点
4.インフォメーション




1.プレークシャー瞑想の背景


 プレークシャー瞑想はジャイナ教の精神・哲学をバックボーンに据えている瞑想法で、ジャイナ教の教えが背景にあります。
 ジャイナ教はインドの古代宗教で、仏教と同時代の約2,600年前に興った現代も存在するインドの代表的な宗教のひとつです。ちなみに、仏教系の瞑想はヴィパッサナー瞑想といいます。
 ジャイナ教の開祖はマハヴィーラです。マハー=「great、偉大な」という意味で、ヴィーラ=「勇者」という意味、つまりマハヴィーラ=偉大な勇者という意味です。マハヴィーラは歴史の教科書などでは『ヴァルダマーナ』などと表記されています。また、マハヴィーラはジナとも呼ばれていますが、ジナ=『勝利者』の意味です。何に対する勝利者なのかというと、煩悩や自己の欲望に対しての勝利者です。クシャトリヤという上流階級出身のヴァルダマーナは、30歳で出家し約13年間の苦行の末に悟りをひらき勝利者となったのです。ジャイナ教の「ジャイナ」は、この「ジナ」から来ていて、『ジナ教』とも呼ばれます。
 プレークシャー瞑想にはこのマハヴィーラの教えがその背景にあり、それらがプレクシャ瞑想をする目的、あるいはプレクシャ瞑想に取り組む姿勢に通じています。主な教えを抜粋すると以下の通りです。

●アヒㇺサー―非暴力・不殺生

 すべての生きものには魂があり、私たちはみな兄弟姉妹であるからお互いに傷つけたり殺したりしてはいけない

●アパリグラハ―無所有・無執着

 必要以上のものを持ったり何かにしがみついてはいけない

●アネーカーンタ―非独善主義

 物事はある面から見たら正しいかもしれないが、ある面から見たときに必ずしもそうとは言えない。だからこそ一つの主義主張、思想、宗教などに対して独善的にならず多角的に物事をみること


 では、プレークシャー瞑想を打ち出したのは誰かというと、その方はジャイナ教テーラパンタ派のアチャリア・マハープラギャ師です。歴史の過程で見失われていた瞑想を、宗派に伝わる精神哲学とともに最新科学の知見を採り入れ現代的に再構築し体系立てて、プレクシャ・ディヤーン、つまりプレクシャ瞑想として世に打ち出したのです。プレクシャ瞑想はいわば、古くて新しい瞑想法です。


2.プレークシャー瞑想とは

●Preksha=好き嫌いを交えずにただ深く知覚する
●Dhyan=瞑想

という意味です。つまり

●プレークシャー瞑想=知覚瞑想

ということです。



3.プレークシャー瞑想の利点


 プレークシャー瞑想の良いところは以下の通りです。

●技法が明確

何をどうやれば良いかがはっきりしている

●網羅的

インドの古代瞑想やジャイナ教の経典などを研究、検証、実践したうえで技法が明確化かされた、非常に体系立てられた瞑想法

●科学的

科学的にも研究、検証されている

●健康に良い

取り組むことで心身の健康に役立つ


4.インフォメーション

●技法実践例

第12講ー4ステップ瞑想でご紹介します

●もっと学びたい

オンライン講座—プレークシャー瞑想基本12講を受講してみてください
オンライン講座—プレークシャー瞑想発展12講を受講してみてください







コメント

このブログの人気の投稿

〈P.M.Sum12〉第12講:技法実践例—4ステップ瞑想

〈P.M.Sum12〉第11講:第8技法—マントラメディテーション

〈P.M.Sum12〉第10講:第7技法—アヌ・プレークシャー